
消費者にブランドイメージ=親近感をもっていただくために
マーケティング部の使命は、国内におけるブランド価値の強化です。マレーシアでは家の外壁や部屋の壁を自分で塗るといったことが日常的なDIYとして根付いており、家庭用塗料に対しても一定の需要が見込めます。そのため、より親近感をもっていただけるかがポイントとなります。身近に感じていただくために、社内だけではなく、建築、不動産業界や、建築家、インテリアデザイナーといった個人に至るまで、関連するあらゆる事業者とコミュニケーションをとりながら、日々ブランドイメージの向上を目指しています。
多様な価値観に対応できる戦略を展開
マレーシアは多民族国家です。そのため、文化的価値観や風習も地域によって多種多様です。そのような市場でブランドを確立するためには、さまざまな消費者層のニーズに合わせてカスタマイズされていることが重要となります。製造部門、販売部門とこれまで以上に連携し、日本ペイントの製品の革新性を訴求していきます。またその中で、プロモーション戦略も常に改善しながら、効果的かつ長期的な視点での企業ブランディングを進めてまいります。
時代の情勢を読む力もマーケティングには求められる
マーケティング施策の展開には、市場動向に常に敏感であること、また業界の最新情報を迅速にキャッチする力も不可欠です。2020年、新型コロナウイルスの流行がヒントをもたらしてくれました。マレーシアでも世界各国と同様に、政府による様々な規制が設けられましたが、約一か月にわたるラマダン(断食)とハリラヤ(断食明けを祝う習慣)の間は、巣ごもり消費の傾向が顕著となります。そこで、明るい話題を提供しつつ製品のPRにもつなげるアイデアとして、家庭向けの塗装How to 講座や、ペインティングのライブパフォーマンスといった動画配信を積極的に行いました。新型コロナウイルス流行の波と規制緩和を見計らいながら、「塗ること」そのものの楽しさを伝えるキャンペーンの展開にも注力しています。 このようにして、私たちマーケティング部門は、ブランド認知度を高め、柔軟かつ効果的な戦略に基づき、マレーシア市場での存在感を放ち続けるを目指しながら、持続可能なブランディングを追及しています。