- 研究開発
- 2020.11.11
無機有機ハイブリッドによる塗膜長寿命化技術
無機材料の優れた耐候性と有機材料の弾性を両立させた長期高耐候性技術で、建物のライフサイクルコストを低減できます。
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無機有機ハイブリッドによる塗膜長寿命化技術とは
近年、高層マンションや鋼構造物ではメンテナンス周期を伸ばすニーズが高まっており、建物のライフサイクルコストの低減に貢献する優れた耐久性を持つ塗料が望まれています。当社では無機成分と有機成分のハイブリッド化技術によりフッ素樹脂塗料を超える耐久性をもつ性能を実現しています。

どのような技術か?
無機成分は石やガラスのように化学的に非常に安定で、その結合エネルギーは太陽光の紫外線エネルギーよりも強く、耐久性の源泉となります。無機成分は優れた耐久性を発揮する一方で、柔軟性に乏しく曲げに弱いため、柔軟性をもつ特殊有機成分をハイブリッド化することにより、双方の長所を取り入れることで優れた耐久性を発揮させています。
※紫外線エネルギー:410KJ/mol
※無機系高分子中のSi-Oの結合エネルギー:444KJ/mol

社会課題解決への貢献
メンテナンスが難しい高層ビルの増加やメンテナンスサイクルの長期化ニーズに対して、無機塗料はその耐候性の強さによって建物のライフサイクルコストを抑えることに貢献します。