Nippon Paint Chinaの太陽光発電導入の取組み
中国のNippon Paint Chinaでは、NIPSEAグループにおける再生可能エネルギーへの移行推進に向けた取組みを進めています。2023年末時点で中国の19の工場に太陽光発電パネルを設置し、年間1,273万キロワット時を発電することで、代替エネルギー源を徐々に生産設備に取り入れることを目指しています。このような取組みは、持続可能な開発目標を達成し、持続可能なエネルギー利用を事業運営に組み込むという、より野心的な目標につながるものです。
Nippon Paint Chinaではこの取組みを継続し、2024年には新たに中国の6つの工場に太陽光発電パネルを設置する予定です。
2024年12月掲載


Nippon Paint Chinaの上海工場の浄水システム改良プロジェクト
上海工場の浄水システム改造プロジェクトは、排水の排出を最小限に抑えながら、廃水の導電率に関する品質保証要件を満たすことに成功しました。原水の導電率は約600マイクロ・シーメンス/センチメートル(μS/cm)で、生産用として義務付けられている350μS/cmを大幅に上回っていたため、本プロジェクトにおいては、原水と廃水の導電率の両方を許容範囲内に収めることを目指しました。
原水と廃水流の中で水処理剤を完全に混合させるインライン・スタティック・ミキサーを設置することで、水使用の品質保証要件を満たすことができました。さらにプロジェクトチームは、4立方メートルの貯水タンクと専用の洗浄水パイプラインを設置し、設備機器の洗浄を容易にしました。
これらの改良により、上海工場は廃水排出量の90%削減を達成し、処理水の80%は生産工程に、10%は消火用備蓄水として再利用されるようになりました。
2024年12月掲載